抗癌剤用ウィッグ|Wig-Worldの女性用医療ウィッグ

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脱毛について

 

抗癌剤によって円形脱毛などの副作用が表れた時。女性にとってこれほど大きなショックはない、外に出るのもためらわれるといった方を数多く見てきました。なぜこういった症状が起こるのか、そしてそんな時私たちは何ができるのか。詳しくご紹介しています。

抗癌薬 抗癌薬の作用 抗癌薬の副作用  「医学事典」より

抗癌薬は癌細胞の増殖を抑える働きを持った薬、あるいは物質の総称です。抗癌薬は時間依存型薬剤と濃度依存薬剤の2種類に大別されます。

抗癌薬の作用

時間依存型薬剤は細胞周期に関連してその効果を示します。細胞周期とは、細胞が分裂して2倍の数になる過程を1つのサイクルとしてとらえた概念で、DNA合成準備期間(第一期間:G1期)→DNA合成期(S期)→細胞分裂準備期(第二期: G2)→細胞分裂期(M期)→G1期のサイクルからなっています。1つの癌細胞は細胞周期を一周することで2つの癌細胞となり、倍々に増えていきます。

時間依存型の抗癌薬はこの細胞周期のG1→ S期にはたらきき、その進行にブレーキをかけることで効果を示すと考えられています。癌は多数の癌細胞で構成されています。そして、それぞれの癌細胞は細胞周期のいろいろな期にあるため、G1→ Sにはたらく抗癌薬は長時間にわたる投与によって高い効果を示すことになります。時間依存型の抗癌薬の体表例5フルオロウラシル、メトトレキセート、ヴィンクリスチンです。

一方、濃度依存型薬剤は細胞周期とは無関係に細胞を障害する働きをもっています。したがって、このような薬剤はなるべく高い濃度で使用したほうがより強力な効果を期待できることになります。そして体内の血液中で高い濃度を保つためには、短時間で投与するほうが望ましいことになります。濃度依存型薬の代表例は、サイクロフォスァマイド、マイトマイシンC、アドリアマイシンなどです。

抗癌薬の副作用

抗癌薬は細胞分裂を抑制したり、細胞に直接障害を与えたりする作用をもっていますので、当然正常な細胞にも多かれ少なかれ障害をもたらします。特に細胞増殖の盛んな骨髄(血球細胞をつくるところ)や消化管粘膜、そして、薬剤を分解して体内から排出する機能をもつ肝臓や腎臓に障害をもたらす可能性があります。

骨髄が障害されると白血球の数が減少し、重篤になると細菌感染に対して抵抗力がなくなり、肺炎などが原因で致命的となることもあります。消化管粘膜が傷害されると、口内炎や胃腸障害による下痢が起こってきます。抗癌薬を多量に用いればそれだけ副作用も招来されることになります。抗癌薬の効果と副作用のバランスを考えて用いることが重要といえるでしょう。

抗癌薬は効くのか

胃癌や大腸癌などの固形癌に対し、現在抗癌薬の効果が議論になっています。抗癌薬を用いた場合、固形癌そのものが縮小するという意味では効果が確認されています。しかし、癌が縮小しても完全にはなくなってしまうとは限らず、抗癌薬を使い続けても、いったん縮小した癌が再度増殖する可能性もあります。
また、進行癌では手術によって肉眼的には病巣を完全に切除できたと判断されても、再発することがあります。目に見えない癌が細胞レベルで体内に残っているために再発してくると考えられています。このような場合に、「転ばぬ先の杖として抗癌薬を用いる方法」が術後補助療法の一つです。

抗癌薬の使用によって生存期間が延長するかどうかについては、欧米を中心に大規模な臨床試験が行われてきています。その結果、再発あるいは切除不能の大腸癌では、抗癌薬が生存期間を延長することがわかっています。
術後補助療法としての抗癌薬を用いた場合、生存期間の延長が保証されるかどうかについては確定的な結論が得られていませんが、一部の癌(直腸癌)でその結果が報告されています。

今後の課題として、抗癌薬が効果を示す癌と効果を示さない癌が選別されなければなりません。これは単に、癌の種類を選別するのではなく、個人こじんの癌についてその効果を予測して、効果が期待でる場合にのみに抗癌薬を使用するという方策を意味しています。現在こうしたオーダーメイドの治療ができるような研究がなされています。

癌休眠療法

TumorDormancyTherapyと呼ばれている癌療法の考え方で、癌を徹底的に攻撃して撲滅しようとするのではなく、癌とともに共存しようという治療戦略です。無理に癌を小さくすることを目指さず、大きくならないようにすればよいという発想です。

現在欧米を中心として行われている抗癌薬の臨床試験は、いわば大量爆撃療法で、副作用が許容される範囲でなるべく高用量の抗癌薬を使用して、どれだけ生存率を延長させることができるかという観点から行われています。休眠療法における抗癌薬の使用法は、低使用量で長期間行うという考え方です。

休眠療法には、抗癌約の投与法の変更だけではなく、免疫療法やホルモン療法をはじめ血管新生阻害薬による治療も含まれます。

ワンポイントアドバイス!

抗がん剤治療が始まってからあわてないためにも、治療の前から副作用による脱毛対策をして、まず心の準備をしておくことが大切です。

抗癌剤薬を行う女性のために

抗癌剤の副作用に知っておきたい脱毛の基礎知識

抗癌剤治療の副作用による脱毛対策

抗癌剤治療をする前に、医師から抗癌剤によって脱毛することが有ると知らせてくれます。抗癌剤によっては脱毛しないものもありますが、多くの場合は脱毛します。
薬の投与を受けますと直ぐに脱毛が始まり、あっという間に全部の髪が抜けてしまいます。ですから投与を受ける前に医療用の全頭ウィッグを用意しましよう。脱毛が始まってすらでは出掛けたりウィッグの手配をする余裕がありません。抗がん剤は肉体的に一挙に疲労感とか身体の元気がなくなり動けなくなります。そして、ウィッグも直ぐには手に入らないこともありますので、事前に用意をしましょう。

ここでは、抗がん剤治療の前に行っておくべき脱毛対策についてご紹介いたします。
毛髪は孟母細胞で創られていますが、孟母細胞は頭皮に10万前後あります。それぞれが別々に発毛から育成、そして自然脱毛までの毛周期(ヘアーサイクル)を行っています。ですから、普段は一気に髪が生えて一気に抜けるということはありません。10 万前後の孟母細胞のおよそ90%が2~6 年発毛から育成しています。あとの10%がセ育成を止めて休止期に入って自然脱毛の準備をしています一日に約80本から120本くらいが自然に脱毛しています。抗癌薬はこの育成をしている90%の頭部全体の孟母細胞を一度に休止期にしますので、全頭部全体の脱毛が起こります。

眉毛やまつ毛も脱毛します。

ただし、抗癌薬の副作用は一時的なものです。何度も投与を受けるので、投与の期間中は生えてきません。最後の薬の投与が終了し2~4月して再び髪の毛は生えてきます。
抗癌薬による脱毛は今までに経験したことがない脱毛の仕方です。バリカンやかみそりで毛髪をとっても毛根が頭皮に残っていますから、黒いブツブツやザラザラした手触りがありますが、この薬の副作用の脱毛は毛根自体がなくなりますから、ツルツルです。触ると指がくっつき、正直言って初めて触る感触です。見た目も自分でビックリしますが、触ってもあまり気持ちのいいものではないので、ショックを感じる方も多いと思います。

女性にとって脱毛症は外見上の問題が大きく、特に女性はそれだけで生きる気力を無くしてしまうこともあります。癌との闘いと無毛症のような惨めな気持ちとの二重の苦痛を耐えねばなりません。
眉毛やまつ毛が脱毛してしまいますと顔の印象が全く変わったように見えて、頭髪のことは聞いていたけどまさか眉毛やまつ毛が抜けるとは思っていない人もいます。

また聞いていても今まで眉毛やまつ毛がなくなったことを経験していませんから、顔がこんなに変わってしまったと落ち込む方も少なくありません。でもあまり悲観しないでください。抗癌薬を止めればすぐに生えてきます。
頭髪は頭部を守るという髪の毛の役割が低下しますので、頭部を怪我から守るために帽子やウィッグでカバーすることも必要です。暑さ寒さから脳を守る役目もあります。

脱毛は、治療開始後直ぐではなく、1~3 週間ぐらいで始まることが多いようです。
抗癌薬が脱毛することがありますと説明を聞きましたら、投与の前に医療ウィッグや帽子・バンダナ・スカーフ・ナイトキャップなどの準備をしておくことをお勧めします。抜け始める時期と白血球が下がってくる時期が同じなので、免疫力が一挙に低下します。そのために外出が禁止されたりしますので、医療ウィッグや帽子などを購入するための、外出が一時難しくなることがあるためです。

(1) ショートヘア ―にしましょう

抗癌薬の投与を受ける事前に、ショートヘアーにしましょう。
長い髪が副作用でバサバサと抜けるのを見ることは大変にショックですし、あまり見たくないものです。事前に有る程度短くしていますと、抜け毛の量が少なく見えますし、枕などで髪が擦れて抜けるのを少しは遅らせることが出来ます。長い髪が、手で触るたびに指に絡みついて抜けてくるとどうしても気分が落ち込んでしまいます。短めにしていますと抜け毛があまり目立ちません。

(2) ナイトキャップや汗を吸う柔らかい素材のシルクや綿などの帽子を活用しましょう

脱毛が始まると一挙に沢山の髪が抜けます。聞いてはいるものの気分はいいものではありません。それに脱毛して上が減ってくると頭が寒いのです。急激に髪がなくなるので余慶に寒く感じます。寝てても頭が寒いので安眠できません。そうしたことから、夜はナイトキャップなどを被りましょう。柔らかい素材で汗を吸うものが良いでしょう。また、日中も可愛いキャップなどで帽子兼用のものを幾つか用意して、汗をかいたら洗うようにしましょう。
医療ウィッグはお出かけ用や人と会うときに使用するようにすればウィッグがあまり汚れません。

(3) 爪を短くしておきましょう

脱毛した頭皮は非常にデリケートになっています。
免疫力が落ちていますから、頭皮が湿疹や可能しやすくなっています。あたまを洗わないときは温かいお湯でタオルを湿らし、頭を夜寝る前に拭きましょう。
また、頭皮を守り傷つけないために、爪は短く切ってヤスリで先端を丸くしておきましょう。

(4) 医療ウィッグやナイトキャップ帽子、バンダナなどを用意しましょう

医療ウィッグは治療を考えたものですから、その機能性がすぐれています。
脱毛しても医療ウィッグがあることで精神的ストレスを軽くしてくれるアイテムです。脱毛を心配するよりも医療ウィッグでおしゃれを楽しむくらいに前向きに捕らえて辛い抗癌薬治療を乗り切ってほしいとおもいます。
ウィッグをご購入の際には、医療用のものかどうかを確かめてご購入ください。ファッション用は、蒸れたりベースネットが硬く湿疹や痒みを起こしたりする危険があります。デリケートになっている皮膚には出来る限りストレスの掛からない素材のものが必要です。
抗癌薬の副作用がなくなっても粗悪なウィッグを使用していたことで、本当の脱毛症の原因をつくることも十分に考えられます。

医療ウィッグに必要な機能やサービス

①外出がままならないので、自分で簡単に洗えて、セットが自分で直ぐにできるものにしましょう。

②毎日、長時間使用するので、軽くて蒸れないウィッグが必要です。

③被ったまま寝たり診察を受けたりするので、セットが乱れても直ぐに元にもどるセットレスウィッグがよい。

④頭皮が敏感肌になっていますから、今までの感覚とは違って、ちょっとしたことで湿疹や化膿するようになりますので、医療用ウィッグのベースは柔らかい素材で、いつも清潔に出来るものにしましょう。

⑤人毛100%のウィッグは医療用には向きません。人毛100%は自然でいいのですが、汗や皮脂を吸ってセットが乱れやすく、汗臭くなります。

⑥鏡をいちいち見なくてもセットが変な形にならず、セット崩れがしないセットレスウィッグが良いでしょう。

抗癌剤による脱毛は投与期間中だけの影響ですが、癌治療中の脱毛は更に気持ちにダメージを受けると思います。脱毛が始まってから準備するのではなく、 治療開始前からしっかりと心も体も準備して下さい。Wig-Worldはそんな貴方を全力でサポート致します。

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